大切に取っておきたい花、庭に咲いた花

さっそくドライフラワーにしてみましょう。

素材によってもいろんな方法があるのでご紹介します。。

                      山と渓谷社育てて飾るドライフラワー参考にさせていただきました
自然乾燥で上手に仕上げる乾燥方法のポイント!?


  

  花によっては、自然乾燥によってドライフラワーになるものもありますが、多くの花は手間と時間を掛けて作り上げなければなりません。いくつかの方法がありますが、どの方法でドライフラワーを作るかも大切ですが、花の選び方・採取のタイミングが最も大切になってきます。
  窓辺や室内など、風通しのよい場所に素材を吊るして乾燥させるのが、自然乾燥法(ハンギング法)です。きれいに仕あげるためのポイントは、風がよく通るように葉を整理すること、素材を輪ゴムで束ねること、梅雨期は避けることの3つ。
  雨が降っている時は家の中に取り込むのを忘れずに。吊るす場所は直接光が当たらず、風通しがよく、湿気の少ないところが最適です。
  素材によっては、ワイヤリング法ドライ・イン・ウォーター法などが適している場合も。それぞれに合った方法を選びましょう。

採取の時期は?

  ドライフラワーを美しく完成させるためには、採取の時期も大切です。花なら六分〜七分ぐらい咲いたもの。
  庭や野原などの戸外なら、晴れた日の朝や日が落ちた
夕方に採取するのがベスト。太陽が照りつける日中の採取は、植物に張りがないので避けたほうがよいでしょう。
  採取した花はよく水あげします。生花店で購入する場合も、なるべくよく水あげされたものを選ぶようにしましょう。
  乾燥させている問に開花するので、開花しきっているものを使うと花びらが散ったり、表情に変化が出ません。
  必ず、
開ききる前の状態のものを使いましょう。生花からドライフラワーヘと移行した後も、すこしずつその色や姿を変えていきます。決して"枯れた素材"ではなく、独特の質感と深い色がさらに移ろう美しさを楽しめます。

ムギなんかの穂ものは?

  穂ものも同様、成熟しないうちに採り取りましょう。
  植物の穂の部分を楽しむムギなどは、穂が熟しきったものをドライにするとパラパラ散ってしまうので、やはり熟しきる前に採取するのがコツです。
  穂だけをドライにする場合は、頭を揃えて10〜20本ずつ束ねて乾燥させると、保存にもデザインする時にも便利です。これらの植物は汚れをよく落とし、下葉を整理してからドライにします。


実 も の は?

  ナンテンやサンキライなどの実ものも採取の時期が肝心で、完全に実る手前の、やや青みがかった状態で採取します。一枝ずつていねいに吊り下げて乾燥させます。ノバラ、サンキライなどは、赤くなったものでも比較的実が落ちません。
 マツカサやツバキなどの木の実も、枝についているうちに採って乾燥させます。どんぐりなどの木の実は、いろいろ試しているんですけど、まれに虫が出てくるので、今年もいろいろ試してみます。
  レモンやりんごは、水分が多いので、輪切りにしてクッキングペーパーなどで水分をよく吸い取ったのち、風通しのよい日陰に新聞紙の上に一枚づつ重ならないように広げておきます。これも同様梅雨期は避ける ほうがよいでしょう。

枝 も の は?

  枝ものも、アレンジメントには欠かせません。コルク質のような枝、つるつるした木肌の枝、枝先が細かく分かれた枝などいろいろなタイプがあるので、上手に利用して。吊り下げずに、そのまま挿しておくだけで大丈夫です。葉が中途半端に残っている場合は、取り除いてから乾かしましょう。



自然乾燥のいろいろ!?
ハンギング法
 

  風通しのよい室内に吊るすだけの、最もオーソドックスな乾燥法です。乾燥させている間にも開花するので、6〜7分咲きのものを吊るすとちょうどよくなります。
  風通しをよくするため、吊るす前に不要な枝や葉を取り除きます。大きいものは1本ずつ、小さいものは束ねて逆さに吊るしましょう。 
  乾燥すると植物が縮むので、束ねるのは輪ゴムで。ひもだと抜け落ちてしまいます。
  暖房機などの近くに吊るしておけば、比較的早く仕あがります。
直射日光を当てると色があせるので要注意。また、湿気が多いとカビが生えてしまいます。梅雨期は、湿度が高くて素材が乾燥しにくく、ドライフラワーづくりにはむきません。

ワイヤリング法

  センニチコウ、アンモビウムなどケイ酸質の花は、花冠の下部が弱く、折れやすいのが難点。
  茎の弱いものは花冠の下1.5〜2cmで切り、フックのように掛けるか、花に差し込んでワイヤーを通し、乾燥させます。ワイヤーの茎なら、自由にカーブをつけることもできます。
  デザインする時は、自然の茎に近い色のテープを巻くと目立ちません。 この方法だと
乾燥させる期間も短くてすむうえ、色がきれいに仕あがります。また、花だけ摘むと同じ茎から次々に花が咲き、一株でたくさんの花が摘めます。 マリーゴールド、ヤグルマギタなど茎が空洞になっているものも、この方法がおすすめです。


ドライ・イン・ウォーター法
 

  水に挿したまま少しずつ乾燥させるドライ・イン・ウォーター法は、カスミソウ、アジサイなどにむく方法です。
  生花を楽しむように、ただ水に挿しておくだけでよいので、手間ははとんどかかりません。
花を飾って楽しんでいるうちにドライにすることができます
  ごく少量の水をコップなどに入れ、その中に1〜2週間素材を挿しておきます。室内の湿度によって、仕あがりが微妙に変わってくるので、様子を見ながら行うようにしましょう。

   


乾燥剤・溶液を使った乾燥法



乾燥剤を使ったシリカゲル処理法

  ドライフラワー材料店、手芸コーナーなどで入手できる乾燥剤のシリカゲルを使うと、花色を鮮やかに残したまま乾燥させることができます。
  ただし、この方法は
湿気に弱く傷みやすいので、額やボトルフラワーヘのアレンジなど、直接空気に触れない作品むきです。
  缶など、密封できる容器にシリカゲルを底から3〜5cmくらい入れ、その上に花材を置きます。花弁を傷めないように気をつけながらシリカゲルをふりかけ、花材を完全に埋めます。容器を軽く叩いて全体をならしてからふたを閉め、接着テープで密封状態にします。容器に日付や花名を記入しておくとよいでしょう。
  早いもので3日、−投的には10日くらいで完成します。取り出す時は、容器を傾けてシリカゲルを流し出します。花材が見えたら、ピンセットを使って取り出しましょう。密閉できる容器に移して保管します。 
  シリカゲルは最初はブルーですが、水分を吸収するとピンクに変化します。乾燥力がなくなったピンク色のシリカゲルは、鍋かフライパンに入れて火にかけ、ゴマを炒るようにかき混ぜ、色がブルーに戻れば再度利用できます。再生後、密閉容器に保存します。シリカゲルの再生は何度でも可能です。

溶液を使ったグリセリン処理法

  無色透明でやや粘りけのあるグリセリンを使い、葉や実を漬して仕あげる方法です。グリセリンは薬局で販売しています。
  この方法だと
色が生のものとほとんど変わらず、葉も落ちません。皮のようなしなやかな手触りと、茶色っぼいつやが特徴。グリーンの葉は茶色っぼく、色づいた葉はさらに茶色味が増して美しい色合いに仕あがります。
  まずグリセリンと熱湯を1:3の割合でよく混ぜ、グリセリン溶液を作ります。バットなどの平たい容器にグリセリン容液を入れ、1校ずつ外した葉を漬します。ほこりが入らないように、ラップなどで容器にカバーしておきましょう。葉が好みの色になったら取り出し、やわらかい紙で溶液をよく拭き取ります。
  時間はかかりますが、より自然な風合いに仕あげたい場合は、ビンに入れて花材を挿しておく方法もあります。上記と同じ配合のグリセリン溶液をビンに入れて花材を挿し、冷暗所に1週間〜10日くらい置きます。枝先に切り込みを入れると、溶液を吸いあげやすくなります。葉の表面に、水滴のようにグリセリンが染み出してきたら完成です。
  使用済みの溶液は、ガーゼなどでこしてゴミを取り除きましょう。新しく足せば、何度でも使えます。


浸漬法


吸い上げ法


手軽にできる電子レンジ処理法

  花材を直接電子レンジに入れて、加熱する処理法です。短時間で生花とほとんど変わらないような仕あがりになります。簡単にでき、ほかのどの方法よりも早く完成するので便利です。
  電子レンジは、一般に家庭で使周されているものを、料理の時と同じように使いましょう。容器も料理する場合と同様、耐熱性のプラスチックやガラス容器を使います。加熱する時は、中に湿気がこもらないよう、ラップやふたはしません。
  耐熱用の容器にシリカゲルを底から2〜3cmほど入れ、花材を挿します。その上からシリカゲルをふりかけて花材を完全に埋め、電子レンジで加熱しましょう。500ワットで1分30秒くらいを目安に。加熱時間が少ないと、充分に乾燥していないため、取り出す時に形がくずれることがあります。逆に、加熱時間が長すぎると花が焦げてしまうので、注意が必要です。
  加熱後、容器を傾けてシリカゲルを流すように出し、花材が頭を出したらそっと取り出します。花弁を壊さないように、ピンセットなどを使うとよいでしょう。
  ただし、
この方法で作ったドライフラワーも湿気に弱いので、密閉容器へのアレンジなどに利用します。





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