PC1台でも構築可能な知的エージェントシステム
 
イナゴ社の「NetPeople」
 
 
記事作成:2002年11月
人工知能の開発で知られるiNAGO社(本社東京東麻布)の「NetPeople」は、インターネットに接続されたPC画面上に3D キャラクターを表示し、お客様にアクションと音声やテキストで双方向(インタラクティブ)のサービスが可能な知的エージェントシステムです。

このNetPeopleは日本語で双方向の対話ができる自然言語処理が特徴ですが、これはSQLサーバを含むクライアントサーバシステムで実現しており、ライセンス 内容により、Webデベロッパー仕様とシステム・インテグレータ仕様、コーポレート仕様の3種類があります。
詳細は左側のリンクから同社の製品紹介と詳細説明をご覧下さい。


NetPeopleの最小システムは、例えば、OS Windows 2000のWebサイト機能とMicrosoft社のSQL2000サーバを使えば、1CPUで構築できます。
■製品紹介はこちら
(英語サイト)
■詳細説明はこちら

(英語サイト)

開発ツールキットに添付してくる3Dエージェント(下):中央の3体は洋服の色違いです

知的な会話DBやキャラクターの動作設定作業は、当初、開発者用に専用のツールキットがありましたが、2002年春に拡張性のあるXMLベースで全面的に書き換えられ、メニューも日本語化されて10月からVersion1.8としてリリーズされています。
NetPeople Version1.8 (CD-ROM 1枚)

■内容(Webデベロッパー仕様の場合)

・アプリケーション(サーバ+ツールキット) (日本語版)
・デモ用サイトとデータ(ネットピープル大学、入門講座)
・AcrobatReader5.05
・PDFマニュアル

コンテンツ用(日本語)
スタート用(日本語)
開発手順チャート(日本語)
開発手順書(日本語)
サーバシステム用(日本語)
ツールキット用(日本語)
3Dエージェントモデル制作用(英語)

 

 


・MSDE(MicrosoftDataEngineV1.0
・動作確認用ユーティリティ
・3D Studio Max プラグイン 
・アニメーションプレビューtool(イナゴ社サポート外)
・社内向け実験サーバライセンス付
■デベロッパー向け定価 58万円

■システムインテグレータ仕様の場合は、上記の他に、NPサーバのプラグインとプラグインローダー開発用、英文マニュアル付のSDKが含まれます。

■システムインテグレータおよびコーポレート仕様
のシステム価格や商用での公開に関するサーバライセンスについてはイナゴ社にお問合せ下さい。

この開発ツールキットV1.8は、イベント設定やブラウザアクション、会話などの編集機能が中心であるが、エージェントキャラクターやアニメーションデータ、DBソフト、ならびにサーバとゲートウェイ機能がセットになっているため、開発ツールキット1本あれば一般の企業内でも総合的な編集作業が実験環境の中で効率的に行えるようになっています。

また、例えば、Webデベロッパー仕様では、開発ツールの中に2ユーザ同時接続可能なライセンス費も含まれるため、社外非公開の実験サイトで実際にAIエージェントシステムの試作や導入前のシステム仕様の検討を行うことができて非常に便利になりました。

標準添付される男性、女性の3DキャラクターはOpenGLのサポートにより、リアルタイムに挨拶や手振りといった基本的なアクション動作を行い、リップシンクで喋ります。
また、ビジネスサイトに適した雰囲気の女性キャラクターの洋服は3色に変更できたりと、使用者側のシチュエーションにも対応してくれます。

会話はMicrosoft社のSpeech API version4&5(SAPI 4.0, SAPI 5.0) を使ったTTS(Text to Speech)エンジン、例えば、ScanSoft社のTTS3000やRealSpeakのほか、NECのSmartVoice 4.0i や4.0XP TTS エンジンに対応しており、 ツールキットの中であらかじめ入力した日本語やローマ字のテキスト文に対してほぼ正確な日本語で発音してくれます。
他のエンジンへの対応についても、要望があれば、イナゴ社で対応してくれるので、詳細や価格をご相談下さい。

なを、オリジナルな3Dキャラクターを希望される場合は、ローポリゴンのモデルを3D Studio MAX 3.1上で作り、動作の設定はcharacter studio 2.2を用いる道があります。NetPeopleのツールキットへは専用のエクスポータを使って移すが、このエクスポート用プラグインはツールキットに付属してきます。

出来上がったAIエージェントサイトの一般公開にはイナゴ社から別途NetPeopleサーバライセンスを取得することが必要です。詳細はイナゴ社にお問合せ下さい。

開発ツールキットの編集画面(下):デモ用サイトのコンテンツデータが内臓されているため、初期学習に便利。