2003.05 針ノ木雪渓・頂上直下から大滑降
日程:2003.5.24(土)〜25(日)
参加者:NABE、Nら、Mし
2003.5.24(土)曇
新宿でNら君と落合い、19:00のスーパーあずさ13号(351系)で酒盛りしながら松本へ。Mし君は名古屋方面から来て松本で落合う。大糸線は127系、金・土だけ運転の快速で22:37に駅へ降りたら、宿(大町観光ホテル雲山荘:0261-22-0117)の主人が迎えに来ていてくれた。今回は駅前のT屋ではなく、北大町の宿にしてみた。遅い時間だが、入浴して、冷蔵庫から酒を出して明日の作戦会議(単に飲むだけ)。
2003.5.25(日)曇/晴
6時起きで早い朝食、宿で弁当作ってもらってお茶も水筒に詰めて、7時すぎに宿を出る。客は我々の他は1人だけ。上大黒町で07:25のバスを待つ間に、重文・若一王子神社へ一っ走り。三重塔や、茅葺の観音堂などを見る。

バスは80q/hで快走し、10分早く07:50扇沢着。どれくらい歩くと雪があるのか不明なので、スキーをザックに装着すべきか、はたまたここから兼用靴を履くべきか、判断材料なし。しかたなくバス(1250円)下車して、そのまま歩き出す。ゲート脇から道路に入り、先行するパーティーを追って登山道に入る。我々以外はみんな兼用靴にデイパックだ、判断を誤ったか。雪崩の跡など見ながら、20分も歩けば滑降終了見込地点。ここに荷物をデポする。

最初は砂防ダムをよけて右岸の片斜面を行く。片斜面で薮もあるからスキーは担いだままだが、09:08大沢小屋あたりからは真ん中が歩けるからスキーに紐を付けて引く。なお、今日は大沢を滑った人も何人かいた模様。Mし君はゲレンデ用のスキーだから、流れ止めを上げた位置に固定し、トップに孔が無いが締具に縛った紐をトップに絡めて引けば良い。途中でテープが剥がれたから流れ止めを紐で縛り直した。

あとはだんだん急になる斜面をただただ登るだけ。だんだん曇ってきて、09:20ごろからいっとき頂上がガスで隠れ、雲が濃くなった。ちょっと寒くなってきて、セーターを下の荷物に置いてきたのを後悔したが、再び晴れて来たら暑くなった。Mし君は何とTシャツで歩いている。

針ノ木峠へ向かう人も多いが、我々は右へ折れてマヤクボへ向かう。このへん、ますます斜面が急になって、写真で計ったら42度ぐらいある。

マヤクボのモーレンを登り切ると緩斜面になり、頂上が間近に見える。ここの平たい岩の上でお昼にする。マヤクボの斜面には、あちこちにシュプールが見える。前回登り切れなかった頂上左手の斜面に、直登した踏み跡があるから、今回こそはあそこを登ろう。頂上の左にある白い雪のコブ状急斜面(よく下山者が意図せぬ尻セードで下ってくるところ)の上からも滑った跡がある。その左の急斜面だけシュプールが無い。どうも緩速の表層雪崩で掃除されちゃったらしいが、さしたる危険も無さそうだから、あそこにシュプールを付けよう。

登りは辛いが、100歩(複歩)ごとに区切って行くと、案外らくに登れる。前や後を何度も見ているとちょっとも進まないが、100歩歩くまで見ないでいると、たくさん登った気がする。しかしこれは落石のある雪渓ではできませんな。
13:40ごろ稜線へ出た。頂上は間近だから、行こうと誘うが、あとの2人は「登りでエネルギーを使い果たすと下りに自信が無い」と言って付いて来ないから、一人で登頂してきた。14:00山頂、ここからはすばらしい眺めで、この前大沢をつめてのぼった蓮華も間近。

デポ地点から山頂まで、往きは10分、帰りは5分だが、帰りで案の定、意図せぬ尻セードをやっちゃった。最初から手袋をちゃんと填めてストックを束ねて逆手に持って、そのつもりで臨むべきだった。僅かな標高差だが、意外にスピードが出た。
さて14:10ごろ滑降開始。問題の急斜面だが、45度ぐらいある。いざスキーを履いて滑ろうとしたら、スキー自体が2年ぶりであることに気付いて、一瞬びびった。滑り出すと、湿って重いくせに剪断抵抗がまるで無い雪質である(だから表層雪崩が自然発生するんだ)。思い切ってターンしたものの、そのまま半ば尻餅状態でずるずる滑落する。何とか止まるが、立っているだけで太モモが攣るじゃないか、もう〜。登りでエネルギーを使い果たしたかな。しかし何とか体勢を立て直して斜度が緩んだ辺りで2人を待つ。

あとは急と言ってもそうそう怖い所はない。マヤクボの急斜面を快調にとばし、更に下るともう針ノ木の本沢。あとはデブリで凸凹の雪を騙し騙し滑って行くだけ。

最後は薮をくぐったり枝を踏んだりしながら、15:17ごろ滑降終了地点まで。

15:55のバスまであまり時間が無い。急いで靴を履き替え、スキーは裸のままかついで、15:30ごろデポ地点を出て、半ば小走りに扇沢へ。15:45に着いたから、バスには悠々間に合った。切符を買って、スキーをカバーに入れて、バスのトランクにスキーと荷物を詰めて、トイレに行く。バスはそこそここんでる。
大町では連絡よく各停(127系)に乗れた。レールのジョイント音を文字で表わすことがある(イギリスの作品に「ケトチャケトット」というのがあった)が、ここの音は「わかったか(休止符)、わかったな(休止符)、・・・」に聞こえる。はい分かりました、と心の中で繰り返しながら、うとうと。
松本でMし君と別れる。あずさ迄はまだ時間がある。しかし、大糸線の車内でもホームでも新宿行き列車の案内が全く無い。この時間帯は間が開いてしばらく時間があるのは確かだが、新宿へ行く人は多いのだから、何も案内を言わないのはおかしい。
時間があるから、駅の案内嬢に教えてもらった蕎麦屋(こばやし:松本駅前)で馬刺・茸おろしで一杯やってからべらぼうな量のざる蕎麦(もろ2人前)で本当に腹一杯になって、18:38のスーパーあずさ14号。自由席は空いてるが、といって隣の老山人が2人で4席向い合せを占領しているのはみっともない(上諏訪・甲府あたりで席を探す人がうろうろしてたのだ)。その前の席で子供が泣いていると思ったら、隣席にいたやや歳の行った若い女性が憤然と席を立って、通り掛かった車掌に「子供が泣いてうるさいから注意してやって下さい」などと珍妙なクレームを付けてる、理解不能。
馬ジャーキー(馬子歌)をつまみに酒盛りしてるうちに、21:06(遅れて21:12頃)新宿着。いやあ今年も実に素晴らしいツアーだった。