5月21日(土)/晴・暑い
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新宿駅に早く着きすぎたが、あずさの出るホームは下がったり上がったりでやたら遠い。人けのない暑いホームで30分ばかり待つ。15:00発スーパーあずさ23号3号車に乗るが、車内の客は全部で8人ぐらい。ビールだけ取り敢えず買って乗車。この車体にはデッキにスキー置き場があった筈なのに、見当たらない。空いているから問題は無いが。
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八王子で連れ(常連のMし君)が乗ってきた。松本で大糸線に乗り換えるが、通学生徒でそこそこの入り。爺ヶ岳の「種まき爺さん」とおぼしき雪形を見て季節を感じるが、もう夕方だからきれいな写真は撮れない。信濃大町駅で、ドライブ組の2隊員と合流する。運転してきたW君は、そのまま一人旅へ行ってしまった。
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駅の周辺には何も無いが、何とか料亭を捜して夕食、明日の食糧を買うべくスーパーに寄ってから、駅からタクシーに4人+スキー+荷物を詰め込んで、今日の宿・白塩町の「寿実れ荘」。かなり年季の入った宿である。遅く着いて早朝発だから、素泊まりにした(\3000)。近所のコンビニへ買物、バスの時刻確認、入浴の後、女子隊員たちはあまり寝ていない様子なので、前夜祭はせずおとなしく寝よう。
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5月22日(日)/曇→雨
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6時起床、部屋で適当にサンドイッチなど食べて、身支度して7時に宿を出る。このあたりは古い大町の街並みが若干感じられる。不思議な外装の建物の前の「九日町」バス停で07:23の扇沢行きのバスを待つ。スキーを見た運転手がさっさと降りてきて、床下トランクを開けてくれた。
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扇沢にはだいぶ早着で07:50頃到着。まだ殆ど人がいないから、道路じゅうを占有して荷物の整理。余計な荷物はコインロッカーに押し込んで、08:10に出発。ここからは雪がある所までしばし歩く。作業道路の脇からショートカットの山道(遊歩道)へ入るが、雪解け後まだ整備してないからひどく歩きにくい。どれだけ歩くかは行ってみないと分からない。単独行のテレマークおじさんが抜いて行ったが、スキー靴で歩いているところを見ると、間も無く雪だろう。女子隊員の靴が重そうだから途中で片足ずつ持ってあげる。
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08:30に最初の砂防堰堤を越えたら、もうここから先は雪が繋がっている模様。一昨年より残雪量は多めである。ここで素速く靴を履き替え、余分な荷物はまとめて木にくくり付けてデポする。他にも黄色い袋が木に掛けてあった。08:45出発。
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ここからは雪の上を歩く。土や樹皮で汚れた雪面は、初めての隊員には珍しい光景で、こんなところで滑るんかいなという気分だろうが、山スキーを長年やって来た身には、「山スキーに来たぞっ!」と気分が高まる光景である。しばらくはスキーは引けないから、担いで行く。なお一昨年の滑走終了ポイントは、写真左奥の草付きの上だった。
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その先もいくつかの砂防堰堤を、右岸(下流から見れば左)の高巻きで越えて行かねばならない。所々で雪が切れている可能性もあって、帰りに疲れ切ってスキーで下ってくることを思うと、ちょっと先が思いやられる。09:15第5堰堤で休憩。
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大沢小屋の手前、最後の砂防ダムを越えたらあとは雪原なので、スキーに紐を付けて引いて登る。09:40から作業して09:50歩きだす。荷物が急に軽くなった。このスタイルはずっと前から定着しているが、すれ違ったベテランスキーヤーは何かひとこと言いたかったようで、「こんな腐った雪では、ザックの下にじかにスキーのトップをくくり付けた方が良い」とのアドバイスだった。しかし紐で引いても別段重くはない。
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10:20〜25休憩、I田隊員がだいぶ辛そう。時々鼻をかんでいて風邪が抜けていない様子。飴玉とかチョコレートとか柚ゼリー菓子とかをマメに食べながら何とか頑張るが、11:20ついに腹が減って飯にする。行動中はあまり長時間休まない方が良い。弁当は分けて食べよう。おにぎり3ヶの内、2ヶを食べた。
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昼食後11:45再出発、さらに登高するが、次第に傾斜がきつくなって来る。I田隊員はだいぶばてて来たが、O野隊員は元気満々でぴったり付いてくる。12:25〜30また休憩。空は明るい。
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12:40また休憩。今日はマヤクボは無理そうだから、左の峠を目指して登る事にする。だいぶ高度を稼いだようで、岩小屋沢岳あたりの稜線越しに鹿島槍が見えてきた。まだ何とか雨はちゃんとは降り出していない。
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更に登って振り返ると、吸込まれそうな沢である。これぞ山スキーの醍醐味、と言うほどでもないが、この高度感が良い。大きなスケールの立体的な地形を目の当たりにすると、何だか鳥肌(関西地方では「さぶいぼ」って言うんや)が立つ、という経験、ありますか?
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13:08、峠へ登る途中の樺の疎林あたりで、残りのおにぎりを食べた。雨が降りだして、稜線越しに見える鹿島槍の山頂が雲に隠れはじめる。やがて近所の山頂も雲に隠れ始めた。雨もそろそろ本降りになる様子。針ノ木峠(2530m)には到達できなかったが、時間も時間だからここで引き返す。推定2450mぐらいまで登ったようだ。
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13:30ごろ、ここからスキーを履いて下山することにして、13:40滑降開始。ちょうど雨が本格的に降って来た。いよいよ大滑降である。雪も見た目より滑りやすい雪質。この週末はかなりの人数が滑ったようで、今日も10数名を見掛けた。所によっては雪渓の滑りやすい箇所がゲレンデのコースみたいになっている。ちょっと興ざめだが、正直なところ真っ黒な雪よりは滑りやすい。
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気持の良い斜面が続くあたりで、長い距離を止まらずに滑る山ならではの快感を楽しむ。O野隊員はスキーがうまく、悪雪を物ともせず楽々滑っている。「こんなに楽しいとは知らなかった、是非また行きましょう」と心強い発言である。お疲れのI田隊員ははすぐ「あ〜」とか「どうしよう」とか「きゃー」とか「独り言で」言いながらだいぶ転んでいたが、それでも結構良いペースでじゃんじゃん下る。
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14:25ごろ、最後の堰堤の手前で土砂崩れでいったんスキーを脱いで土砂岩石を渡る。急な斜面を横滑りでずり降りて、最後の雪原を左方へ横断したら、荷物のデポ地点である。14:54無事滑降終了。手早く靴を履き替えて、さっさとバスターミナルへ向かう。みんな本降りになった雨ですっかり濡れた。デポしてあったザックは防水養生するのを忘れていて、これもだいぶ濡れていた。
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夏道は雪解け後未整備だから歩きにくい。面倒だからそのまま関電トンネル作業道路を歩く。グレーチングで足を滑らせ、翻筋斗(もんどり)打って大転倒、かなり痛かったが、背負った荷物のおかげで怪我は無い模様(実は後日ひどく背中が痛くなった)。道路側溝には雪解け水が勢いよく流れている。泥だらけ・雪だらけのまま担いできたスキーを洗うが、水の勢いが意外に強くて驚く。そのままアスファルト道路を歩き、最後のゲートは番人に挨拶して横から抜けて、15:25無事コインロッカー前へ帰着した。
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バスの車内で荷物整理し、酒をちょっと嘗める内、大町駅に定刻16:30より数分早着したので16:36の電車に余裕で乗れた。17:29松本着、18:35のスーパーあずさまで時間がある。いつも行く中島酒店でおいしそうな日本酒と、林檎の産地らしいシードルを買込み、主人に勧められた開運堂で菓子を買う。帰りの車内では駅弁・おつまみ・シードル・日本酒でかなり盛り上がった。
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東京は雨と言うから、自宅から車で迎えに来てもらった。しかし、いつも殆ど運転していない娘の運転だという。恐々帰ったが、まあそんなに怖くはなかった。そう言えば以前、八方尾根で膝の靭帯を傷めた時の帰りは、さすがに歩いて帰ることはできず新宿まで迎えに来てもらったが、あの時も娘の運転だった。
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