山スキー記録・2009.5.3(<FONT color=#FF0000>日</FONT>)〜5(<FONT color=#FF0000>火</FONT>)月山大滑降 ◆ブラウザの「戻る」で戻って下さい。

平成21(2009)年5月3日()〜5日()
月山、登頂と石跳沢大滑降、温泉、山菜、ついでに仙台牛タン三昧


◇取り敢えず書きましたが、順次加筆中。またあとでごらん下さい。
山スキーの記録
5月3日()/曇
 今年も恒例の5月連休の山スキーである。今年は、山スキー常連となった卒業生O嬢・S君と、新任若手教員I先生が参加、隊員総勢4名で、久しぶりに月山を滑ってきた。
 東京を早朝に発って、山形で仙台組と合流、高速バスで西川バス停へ、そこからは町営バスで志津へ向かう予定だったが、今年も往路でハプニング。姥ヶ岳から石跳沢を滑るつもりだったがストック折損で中止、四谷川の斜面で山気分をちょっとだけ味わう。宿へ戻れば温泉・御馳走・山菜・ビール三昧。
 今日から月山。天気が心配だが、3日も滑るのは何年ぶりだろうか。ヨーグルト・バナナ・パン・ミルクでけっこうお腹が一杯。05:20過ぎに家を出て予定の電車に乗るが、東京駅には06:15ごろ着いてしまったから、多少うろうろ。やがてI隊員が来たが、荷物もスキーも宅急便で送ってあるそうで身軽。06:36→09:41のつばさ73号で山形へ。
 新任教員のI隊員には、大学の歴史等を伝授せねばならないが、最初の1時間で要点だけ話したら眠くなったから自分だけ寝てしまった(勝手な先輩教員だ)。奥羽本線の大沢あたりのスイッチバック駅がどうなっているかを車窓から確認したかったが、睡魔には勝てず。
 山形からは10:17発の酒田行きバスに乗る。県庁や南高などに止まってから、山形高速道に入る。はるか遠方に雪がべったりの月山。
 西川の手前のSAで運転手はバスを止めた。パワステだか何だかでオイル洩れらしく、山形から代車を呼ぶと言う。西川は10:56着で11:20の町営バスに乗り換える予定だったが、町営バスは待っていてくれない。バス会社が交渉した結果、宿から車で迎えに来て貰うことになった。どうも往きはハプニングですなあと、去年のS隊員のことを思い出して笑う。
 バス停の雪囲のディテールなどを調査している内に11:30ごろ代車到着、乗客も運転手も荷物一式持って移動、11:34ごろ発車したが、今度のバス(トイレなし)は妙にローリングしながら走る。こっちも故障車じゃないか。これじゃ酔う人が出るかもしれない。
 11:46西川で下車。値段は正規の1,160円を払う。関西人なら値切るだろうと冗談を言うが、とんだ目に遭った運転手が気の毒でそんなことは言えません。迎えの車は、志津まで30qちかくあるから、まだ来ない。待つ間に町営バス停周囲を見るが、集落を外れた道路沿いだから何も無い。
 11:52ごろ迎えの車が来た。4人乗りの乗用車だがスキーは1台だから大丈夫。25分ぐらい走って、志津へ。12年ぶりに来たが、多くの建物が建て変わっていて、景色が全然違う印象。五色沼周辺には雪は殆ど無いが、周囲の山々には残雪がたっぷりありそうである。今回の宿、かしわ屋(0237-75-2223)に荷物を置く。
 さっそく昼食で、昨日電話で予約しておいた特製月山山菜蕎麦をいただくが、予約は要らなかった模様。前々から食べたかったのだが、機会がなかった。鍋にたっぷりの山菜汁に蕎麦を浸けて食べるのだが、これがなかなか旨い。ビールが欲しいところだが、これからスキーだから我慢。
 13:50、宿のマイクロバスで姥沢まで送って貰う。レンタルスキー組はロッジえびす屋で予約してあるから、バスの終点(ロッジかしわ屋の前あたり)のちょっと手前で降ろしてもらう。14:20ごろスキーを担いで歩き始める。左手のやや急な斜面に腰レバーつきのロープトウがあるが、体を慣らすべく歩く。リフトまではけっこうある。
 1回券を買って、14:40ごろ殆ど待ち時間なしでリフトに乗る。左のゲレンデにはボーダーが多い。14:50ごろリフト上で記念写真を撮ったら、Tバーリフトまでちょっと登る。
 少し登ったところに姥ヶ岳方面へのTバーがある。しかしここでけっこう転倒者が出る(笑)。頂上近くで転んだI隊員はそのまま担いで登ってしまうが、早々に転んだS隊員は滑って乗りなおす。乗り直しても料金は取らない。15:20過ぎから、時折ガスに巻かれながら姥ヶ岳頂上を目指してスキーを担いで登る
 15:33ごろ頂上へ。雪害で傾いて歩きにくい木道を頂上と覚しき所まで行くが、ガスで周囲の景色は何とか見える程度。長くいることもないから、さっさと滑ろう。
 姥沢から志津までの「清水コース」は、標高差もある長いコースで、謂わば月山の代表的ツアーコースなのだが、残念ながら今年は残雪が少なく、スノーブリッジが割れた箇所があって連休前半で閉鎖になっていた。無理に滑って滑れないことがなかろうが、徒渉で足を濡らしても仕方がないから、行くのは諦める。
 石跳沢を下って、徒歩か宿の車で帰るつもりだったが、久しぶりで入り口がどこだか分からない。だいぶ下っても見つからないから、諦めてゲレンデを滑ろうと思ったころに、赤旗付きロープがあった。ここが石跳沢への大斜面である。しかしI隊員が転倒してストックを折損(orストックが折れて転倒)しており、石跳沢は大斜面を下ったら沢底の林間コースで、片手でストック滑走は無理だから今日は断念して、15:45ごろゲレンデを滑って降りた。
 もう1本ぐらい滑らないと欲求不満だから、15:57ごろ再びリフトに乗る。またゲレンデではつまらないから、リフト上を右へ行って見る。赤旗ロープもあるし、I隊員は片ストックだから躊躇したが、やはりちょっと覗いてみると、全然大丈夫そうだから、皆を呼んでロープを越える。この時点では、このスキー場が「ゲレンデ外は自己責任で滑って下さい」と放送をしているのを聞いていなかったから、小屋から丸見えの箇所で赤旗をくぐるのはちょっと勇気が要る。
 コースはほぼリフトに並行だが、山の反対側だからリフトは全く見えず、月山山頂から続く壮大なスケールの四ツ谷川の景色は、まさに山スキー気分満点。しかし緩斜面の斜滑降では片ストックのI隊員がてこずっている。右へ回り込むとリフトが見えたが、リフトはくぐらずそのまま林間を滑って、ものの10数分で雪の先端まで滑った。
 スキーは姥沢のロッジえびす屋に預け、手ぶらで帰る。連休中は志津の駐車場とのシャトルバスが頻繁に出ていて、既に満員の客を乗せて待っている。17時発かと思ったら16:45発で、乗ったらすぐ発車。16:56ごろ志津駐車場前で下車。前に泊った仙台屋は1つ前の停留所だった。さっそく温泉に入るが、なかなか良い湯加減である。
 スポーツと温泉のあとは何が何でもビールが飲みたいが、もうじき夕食だから食堂へと言われた。床の間を背にした最上席で、さっそく月山地ビール、味わいがあってなかなか旨い。グラスもわざわざ冷えたのを出してくれた。
 ビールを飲んでいるうちに、やがて料理が揃う。真ん中にある煮物は、皆は茄子だろうかと言うが、独特の苦みはアケビである。ウルイのおしたしもあって、小生はこっちも正解。主人も面白がっていろいろ説明してくれる。ほかにサバ味噌煮、豆腐、焼肉など。なかなか美味である。地ビールのほかに地酒・銀嶺月山もいただく。
 部屋へ戻って酒盛り。つまみは山盛りの山菜で、二輪草、シドケ、コシアブラ。さらにフキの煮たのと漬け物盛り合わせ。ビールを何本も空け、I隊員持参の酒(かなりの美酒)もいただいて、山菜は完食
 板襖1枚で仕切った隣には他人が寝ているから、おとなしく(?)23時ごろ寝る。今夜は混雑で1室しか取れなかったので、O隊員には我慢してもらって全員で雑魚寝である。
5月4日(月)/曇〜薄日
 悪天を覚悟していたが、志津から頂上が見えるから、今日は月山山頂を目指す。下山コースとしては、今日こそは石跳沢を滑ろう。宿へ戻ればまた温泉・御馳走・山菜・ビールが待っている。
 06:30起床、ちょっと屋上を見にくと、月山がよく見える。視界は概ね効きそうだから、今日は月山頂上を目指そう。
 屋上出入口のドアの上に、使途不明の金物があるが、おそらく雪除け関係だろう。S隊員は眠そうだが06:55に起こして朝食へ。今日はどんな山菜かと思ったら、紫色の花の入ったカタクリのおしたしがあった。ほかに塩鮭、きんぴら、納豆、海苔など。
 宿のマイクロバスは第1便が08:00発。我々のほかもう1組いたが、このカップルは常連らしく主人と岩魚釣や山菜取りなどについて話している。10分ほどで姥沢へ着くが、この間はけっこう高度差があるから、清水コースが滑れたらよかったのにと残念。
 志津では、預けた(勝手に置いた、とも言える)スキーを受け取って(勝手に出して、が正しい)リフトへ向かう。左手斜面のロープトウに乗ってみる。腰を支えるバーが付いたタイプで、ここも転倒せず上まで行けたが、S隊員も転ぶし、O隊員は転倒して手袋が引っ掛かってだいぶ引き摺られた模様。降り場の係員が不在だったら危ない所だった。ロープトウからもけっこう水平滑走で、それほど乗る価値はない。
 09:00リフト上へ着いて、さっそくスキーを引く準備をする。流れ止めを上げて縛っておき、締具に括り付けたロープでスキーのヘッドを重ねた所を縛って、腰かザックに結わえて引く。09:10ごろ出発。Tバーには乗らず、左山の斜面をそのまま斜に同じ斜度を維持して登る。
 スキーのソールが真っ黒、これじゃ滑りが悪いだろう。他のスキーはみな底が黒だから目立たないが、同じように汚れている筈。月山は斜度が緩いし、石跳沢の林間コースも基本的には川だからあまり斜度がなく、こんなスキーでは苦労しそう。やはり宿まで持ち帰って掃除すべきだった。
 曇とは言え、薄日が射しているから、日焼け止めは必須だが、さらに覆面もする。
 さすがに連休で、今日は50人以上が登っている。リフトの放送で「バックカントリースキーは自己責任で」と言っているが、いくら何でもこの月山で「スキー場以外は滑るな」は言えません(笑)。斜度を一定に保って、右斜面を延々登るが、地形の関係でいったん下る箇所もある。ちょっともったいないようだが、疲労度は距離と高度の合成値だから、ここは遠回りより下って直進する方が楽という判断。
 09:50〜55ピーク(柴灯森あたり)で休憩。さらに10:25〜38に休憩。30分ぐらい歩いたら5分休むペースで行けば楽である。
 今日のパーティーで一番人数が多かった10数名の行列に遭遇。シール登高が主流だが、他にもスキーをAの字に担いだツボ足、ボードを担いだスノーラケット、我々のように引いている人など、いろいろな登りかたをしているところに、全員揃いの装備で歩く山岳部とはちがう自由さを感じる。
 11:30、草付きを越えて、またスキーを引く。11:45ごろ、石鳥居のところでスキーをデポする。大雪城を滑るというオプションもあり得るが、ガスもかかって来たし寒いから、スキーはここにデポする。
 先にスキーをほどいて準備してから山頂を目指す。S隊員の長い方のロープが摩擦が大き過ぎて、紐を解こうとしたら固くて駄目。念のためウェストポーチにスイスの万能ナイフを入れた事を思い出して、切ろうかと思ったが、栓抜きの先を結び目にこじ入れたら割合簡単に解けた。しかし寒い。腕をぐるぐる回して冷えた指先に血行を確保する。
 頂上から白衣の行者数名が降りてきて、鳥居に灯明をあげて祈っている。他にも頂上を目指すスキーヤーや登山者、クロカンスキーで強引に頂上まで行く連中もいて、なかなか賑やかである。
 12:10過ぎにデポを出て、ストックだけを持って、ほぼ夏道を辿って頂上を目指す。石の露出した所や水たまりを越えて、12:25ごろ頂上の雪に埋もれた神社へ。頂上では他の登山者に頼んで記念写真
 風があるから、昼食は建物の影で取る。しかしそのうちガスが晴れて、湯殿山方面の壮大なパノラマに感激。石垣から足ぶらぶら状態で弁当を食べるが、やはり風が寒いから物陰へ戻る。以前に月山から滑って行った湯殿山スキー場は、どこだか分からなかった。
 単独行の中年女性や中年男性やグループが、次々と、でもないが、登頂してくるから、その都度写真を撮ってあげる。
 今日の昼食は宿で用意してもらったが、おにぎりが梅干しと山菜飯の2種類で、おかずは鮒の寒露煮、紫蘇の葉巻(モチ粉+クルミ等を紫蘇で巻いて油揚げにしたもの、かなりの美味珍味)など、心のこもった月山らしいお弁当だった。
 時折ガスが切れて、薄日が射し、大雪城の大斜面が見える。山頂からの大パノラマ(≒300゜)を堪能する。頂上付近は斜度が無いから、だいぶ下って行かないと大滑降気分は味わえないし、天候も不安定だから、大雪城方面へ行くのはやめておこう。
 13:00下山開始。またガスに視界を遮られそうになる。水溜まりや歩きにくい石の道をちょっと下って、13:10、さっきスキーをデポした鳥居へ。ここの鳥居は植木のように雪囲い補強がしてあって、実はさっきは鳥居であることに気付かなかった。
 準備が出来ているから、すぐにスキーを履いて滑降する。13:15ごろ滑り出すが、すぐまた雪が切れる。小生は夏道を渡ったが、もう少し下で渡った方が楽そうだから隊員諸君にはそのように指示する。
 草付きを越えたら、ここからは姥沢まで雪がつながっている。下でスキーを履いている隊員に「写真撮ってくれ〜」と叫んでから滑降。13:30ごろ隊員諸君に追い付いて、あとは相互に撮影しながら滑降する。
 5分も滑ったら、斜度の無い月山だから、あとは延々斜滑降である。なるべく高度を失わないように漕ぎながら滑るが、何しろスキーのソールがねとねとだから、うまく滑らない。最後はスキーを脱いでTバーリフト目指して登ったが、乗り場へ行くにはずっと下でないと横切れない。せっかく登ったが諦めてスキーを履いて一瞬滑り、また脱いで登り、また履いてTバーに乗り、また脱いで歩く。14:35姥ヶ岳頂上手前へ。
 14:37ごろ。もうそろそろ良いと思ってトラバースしたら、隣のTバーの上まで来ておらず、さらに少し登ってから、やっと滑る。石跳沢の入り口はだいぶ下にだったが、今日も2本目のTバーを過ぎて、下りすぎかと不安になったころ、やっと入り口発見。月山スキー場では「バックカントリースキーは自己責任で」と放送しているから、ゲレンデから出るのに罪悪感が無いのは良い。
 14:50ごろ、赤旗ロープを越えて斜面に突っ込む。最初に350mぐらい下る急斜面があるが、ここは快感の極限、みんなスキーがうまいから安心。最大40度ぐらいあるが、この雪質では全然怖くない。途中には大きなクレバスがあったが、危険は無い。10分ほで沢筋のコースに出る。
 15時ごろ、さすがに太ももが効かなくなって、小生から休憩を申し出る。こんな快適な大斜面は、一気に滑ってしまいたい気持ちと、やはりもったいない気持ちが半々である。下に見えている沢沿いのコースにはシュプールもあるし人影もちらほら。みんな右手月光坂方面から下ってくる模様。
 今年は雪が少ないからという宿の主人のアドバイスに従って、沢底は行かず、左岸のシュプールを辿って滑るが、なにしろ汚れたスキーだからあまり滑らない。それでも林間コースはまさに山スキー気分満点。15:31ごろ流れが顔を出すが、そんなにナーバスにならず沢底を行ってもよかったかもしれない。
 15:45、コース終点のネイチャーセンターが急に間近に見える。ハイキングコースの最後の2つの橋だけは掘り出してあった。スノーブリッジがいつ落ちても良い状態だろう。スキーを脱いで慎重に渡り、ついでに次の橋までかついで歩く。そのまま歩いて良い距離だが、最後はスキーを履いて手漕ぎorスケーティングで、15:53フィニッシュ
 記念写真を撮ったら、ネイチャーセンターでトイレへ。山菜をいっぱい食べた所為か「よく出る」し、山には遮蔽物なしだからずっと我慢していた。
 ここから宿までは歩いても15分とかからないが、スキー靴でばたばた歩くのも興ざめだから、迎えに来て貰う。この建物の雪囲いなど、構法計画的な内容について調査しながら、宿からの迎えを待つ。16:20、ご主人の運転でマイクロバスが来た。
 宿のスキー乾燥室で、I隊員のクリーナを借りてスキー底の掃除をする。ウェスが無いので、乾燥室にあった雑巾を使ったが、臭くて閉口。
 温泉をゆっくりつかっても、まだ17:30だから、今日はまず部屋でビール。う〜む、実に旨い。
 今日の夕食は、岩魚塩焼き、こごみ・筍等が旨い。さらにアルコールランプで牛肉のすきやき鍋があって、もうおなか一杯。
 食後、寝てしまいそうなS隊員を起こして、気合い入れてまた飲む。昨日はさすがに山菜が山盛りだったから、今日はビールも山菜も適量に。美味しそうな山菜は、あいこ・山ワサビ・こごみ。しかし結局、山菜もビールも追加注文した。お代わりの山菜は、昨夜も出た二輪草・シドケ・コシアブラだったか、胡麻だれがたっぷりかかって旨い。I隊員持参の酒の2本目も頗る美味。
 それにしても連夜の山菜三昧。どうもエクストラ分の山菜は我々が食べ尽したようで、翌朝「みやげに頒けて下さい」という夫婦がいたが、もうほんの少ししか残っていなかった様子(笑)
 飲んでいるうちに、I隊員は東北大出身、S隊員は仙台勤務、O隊員は仙台訪問中だから、明日は皆で仙台へ出て、牛たんを食べてから帰ることになった。さすがに疲れたから23時ごろには寝る体制に入った。今日は2部屋取れたから、ゆったり寝られる。
5月5日(火)/快晴・暑い
 降水確率50%とかで、悪天を覚悟していたが、起きてみたら何と快晴。昨日の石跳沢コースが隊員諸君に頗る好評だったから、そこを1本だけ滑って、温泉に入って、山菜蕎麦でビールを飲んで、まったりしてから、仙台へ出て牛タン三昧で盛り上がってから帰京した。
 早めに目覚めて外を見たら、なな何と快晴じゃないか。06:30に屋上へ行って景色を楽しむ。だいぶ疲れが溜まってきたが、スキーは楽しいから平気。
 今日の朝食は若干の山菜と温泉卵、ハム+野菜など、あまり山菜っぽくない。あっちのテーブルの夫婦が山菜を分けてくれと言っているが、もう殆ど残っていない様子、やはり小生たちが食べ尽くしたのか。御昼にいただく予定の山菜蕎麦は、正真正銘の「取り立て」って訳だ。
 今日もがんばって8時のマイクロバスで送って貰う。I隊員の折れたストックをロッジえびす屋で回収。ロッジかしわ屋では、宿のご主人にお孫さんが「おじいちゃ〜ん」と声を掛ける。同じバスだった中年カップルが石跳沢につい聞いてくるが、とても一緒に来る感じではない。我々はすぐ下ってスキーはお終いだと言ったら、さすがに付いてくるとは言わなかった。08:20前から、今日は腰バーリフトはパスで、足ならしに15分ぐらい歩いて、リフトに乗る。青空が気持ち良い。
 以前、英仏旅行に行った際に、(送迎だけの)ツアー相客が、現地ガイドのフランス語一言講座の「フランス語でありがとうはメルシーです」を聞いて、「え〜、メルシーだって、チェルシーみたい〜(笑)」と反応したのには、家族全員でずっこけた、という話を、昨夜していた。それを覚えていたO隊員が仲間からリフト券を受け取る際に「チェルシー」と言ったら、リフト係の男が「今のは冗談・・、ですよね」と反応。彼は、海外へ行ったことがあるがメルシーを間違えてチェルシーと言ってたが相手の反応がおかしく後で気付いた、という話だった。まさか「チェルシーネタ」がここで受けるとは(メルシーとチェルシーを間違える人が他にもいたんだ)と、しばし笑いをこらえてから、リフト上で大笑い。
 08:44ごろリフト乗車、08:57ごろからTバーまで登って09:05ごろTバーに乗る(これでも「乗る」かなあ)。最近ではTバーリフトなど珍しい存在だが、小生の世代ではTバーを普通に利用していた(野沢温泉にあった長大なTバーリフトはどうなっただろう)。今回も、小生だけはまだ転んでいない。だから調子に乗って乗機中撮影の暴挙を敢行。ここで転んだらみっともないところだった(笑)。09:08またスキーを担いで登る。こういう登高にもだいぶ体が慣れてきた。
 先頭を登っていた隊員が、もうこのへんで良いでしょうかと言うが、こんな快晴にウバの頂上に行かない訳には行きません。さらに登って09:24姥ヶ岳へ。今日は快晴で、鶴岡の町が見えて、その先うっすら弓形の海岸線らしきものが見えるのは日本海だろう。鳥海山も遠くに白く見えている(あそこも滑った)。逆側には朝日連峰(あそこは夏に縦走した)。姥ヶ岳頂上でしばし過ごすが、誰からも「もう行きましょうか」の声が出ない至福の時間。09:50近くになって、やっと歩きにくい木道を雪田へ戻る。
 09:51、今回最後の滑降のスタートである。しばしゲレンデ上部の草付きを右に見ながら快調に滑るが、石跳沢入り口はもう分かっている。ほんの2分で石跳沢入り口である。
 ここから大斜面へ突っ込んで思い思いに滑る。みんなスキー技術も不安は無いし、ある程度以上のスキー技術があれば、この時期の山スキーにさほどの危険は無い。と思ったらI隊員が大転倒、かなりの距離を背中で滑ったが、特に怪我等は無い模様。O隊員が即座に近寄って安全確認しているのが頼もしい。
 背中で滑ってはもったいないと思うのは、ゲレンデスキーのセンスである(一日券が普通になった現代ではちょっと違うかもしれない)が、自力で一歩一歩登った高度を背中で消費するのは、山ではあまり「もったいない」という感じがしないのは不思議である。
 10:00、この大斜面の途中で一休み。空はドピーカンの青空。誰も「そろそろ行きましょう」などと言い出さない。10:08、やっと動き出して、沢のコースへ。
 昨日と同じシュプールを辿ったが、スキーの底を掃除して来たから全然滑りが違う。快調に林間を飛ばす。この時期の林間コースは以前にはさんざん滑ったもので、山スキー気分はもう絶頂に達する。次第に雪が融けて、押さえられていた樹木が時々急に跳ね上がるが、股ぐらを直撃されると悲劇である(笑)
 今日はスキーがきれいでスピードが出る(前回のメモを見ると、沢沿いコースが意外に快調に滑れると書いてあった)から、水流が出ている箇所まで早々に着いてしまう。途中でクロカンの単独行女性に遭う。コースの様子(ブッシュの出かた等)について聞かれたが、概ね滑れますと教えてあげる。彼女はどこまで行くのだろう。
 次第に雪が減って、10:25にはもうへ来てしまったから、ほどなくネイチャーセンター、このコースの終点である。この3日間の山スキーに満足して、しばしゆっくりしよう。振り返れば青空をバックに湯殿山がきれい。
 記念写真を撮ったら、また宿のマイクロバスに迎えに来てもらう。10:47に迎えが来て、宿へ戻る。スキーや靴は流水でざぶざぶ洗うと、強烈な日射ですぐに乾いてしまう。レンタル組は、姥沢へスキーを返しに往復する必要があると思ったが、えびすや本家はすぐ隣で、そこで返せば良かった。仙台へ寄って帰るから、スキーと荷物は宅急便で(1998年12月に八方尾根で靭帯を切った際に買った透明袋がザックに入っていたのを使って)送る。
 荷物を処理して、温泉に入ったら、またまた特製山菜蕎麦の昼食。もうスキーもしないから、当然ながらビール。つまみが欲しいところだが、S隊員は蕎麦にセットで付いていたおかず(山菜蕎麦自体じゅうぶん美味しいから、何も途中でおかずをつまむ必要は無かったのだ)を、ちゃんと残してビールのつまみにしている。う〜む負けた。でも、山菜汁の残りをつまみ代わりにすれば良い。山菜汁は美味しいので、殆ど全部食べ尽くした。
 タクシーは14:20に呼んであるから、しばし時間がある。宿のロビーで昼寝していたんじゃもったいないので、構法調査に出ると言うと、みんな付いて来る。雪解け水のパイプに何故か穴があけてあったり、コンクリートの凍害がひどかったり、隅木が45゜に突き出たせいがい造があったり、六十里越え街道の旧道の石畳があったり、いろいろ見て歩く。
 開口部のほか、樹木や鳥居や石灯籠にも雪囲いがしてあったり、道路拡幅部分に鉛直面緑化があったり、残雪のある小さなほこらに水源貯水池があったりと、狭い集落の割にはなかなか興味が尽きない。
 かしわ屋もそうだが、以前に泊った仙臺屋は、たしか木造だった筈だが、ひどく立派な現代建築に変わっていて、志津の集落の印象はだいぶ変わっている。以前に来た際には、温泉であるという認識は無かった。真冬にはこのあたりの道路沿いに雪造建築がならぶなど、観光開発努力もやっているそうだ。しかし今日は暑い。
 そうこうする内にタクシーが来た。宿のご主人・奥さんと記念撮影して、14:20にかしわ屋を出る。初めて泊ったのにまるで長年の知り合いのように扱ってくれたり、美味しい山菜を山ほど出してくれたり、今回はなかなか良い宿に巡り会えた。
 やっと咲き始めた山桜、岩屑(がんせつ)作用で曲がった樹木など、豪雪地帯の春らしい景色を楽しみつつ、高速西川バス停までのドライブ。
 道路沿いには立派な民家もある。運転手氏はいろいろ説明してくれるのだが、言葉が聞き取れず意味が分からないから、曖昧な返事をするしかない。
 間沢はかなり大きな町。「昔このあたりに電車がありましたよね」と聞いたら、37年前との返事。小生が「初めて月山に来た際に山形交通の電車に乗って、羽前高松で左沢線に乗り換えた」と言うと、妙な顔をするから、自分の年齢は老人であることを説明しておく。
 14:48、西川バス停へ。たしか一昨日来た際には、高速バス停からのトンネルには酒田方面行きの乗り場しか無かったと思ったが、やはり高速をくぐった反対側に独立して町営バス停があった。
 ここで高速バスをぼーっと待つが、ここでも贅沢な時間が流れる。ほかに客はクロカン風のスキーを持った若者1名。ここから仙台行き直通バスもあるが、我々は山形で切符の変更をせねばならない。15:10の山形行きバスは、数分遅れてやってきた。
 バスは故障もローリングもなく順調に16:05山形着。さっそくI隊員とみどりの窓口へ走る。こまちはMAXやまびこ196(21:08発、20:13は満席)に変更、乗車券は払い戻して買い直すが差額が若干戻った。仙台まではどうなさいますか、の問には「ごめん、バスです、連れがいるから」。仙台行きバスは20分ヘッドで出ていて、900円のところを回数券で800円で乗れるし(JRは1110円)、所要時間の差(JRは1時間半、バスは1時間)もあるから、鉄道ファンとしては申し訳ないが、これでは勝負にはならない。
 16:21発のバスは、一番前の席が片方だけ空いていたが、「ここ空いてますか」と座る切っ掛けを一瞬失ったまま3〜4列目に座ってしまった。マルチフォーカスの老眼鏡で前を見ようと首を延ばすと、近距離視状態になるので、スポーツ用の眼鏡(レンズ・イン・レンズタイプのおじいさん眼鏡)に替える。トンネルを抜けて大きく山越えする地形で、あまり渋滞はないまま、街路樹の豊かな仙台へ17:34着。
 さっそく牛たんの店利久へ。17:40で既に10人ぐらい並んでいるが、回転は早そう。30分ほど並んだら、番が来た。なるべく種類を多く、かつ全員にスープと麦飯がつくように、定食とアラカルトを混ぜて注文する。メニューにホヤの刺身もあって、隊員は興味を示したが、ここは牛たん専門だから止めておこう。19:08には店を出たが、道路には先ほどの倍以上の行列ができている。
 まだ時間があるから、ケヤキの樹液でぴちぴち言う石畳の歩道をだいぶ歩いて、仙台メディアテークを見学に行く。ここは施工中と完成直後に来ているが、夜景は初めてである。勝手に入れる施設で、写真を撮っている者が他にもいるから小生も撮っていたら、受付の女性が、撮っても良いですが・・、と注意事項のプリントとバッジをくれた。注意書きにはごく常識的・初歩的な注意事項が書いてあったが、いろんな人が来るんだろう。見学後、歩くのも面倒だからタクシーで駅へ。改札で仙台残留組と別れを惜しむ。
 21:08の指定が買ってあったが、20:13の自由席2階を見たら、案の定がらがら。当然、自由席で帰る。楽しい3日間を思い出してビールで酒盛りするうちに、I隊員下車の上野へ着いてしまった。東京駅に2階建車輌が3本並んでいるが、何だか新幹線のイメージが変わってしまう。スキーや荷物は宅急便で送って身軽だから、目黒からバスで帰った。
 そう言えば、白山下や三鷹に住んでいた頃は、スキーを持ってバスに乗るのには(山スキーは裸で持つのが普通だったから)制約があって、普段はバスに乗る区間を、疲れた体で徒歩で帰ったものだ。それも30年以上前の事。
 春山スキーの醍醐味はもとより、スキー後の温泉も良かったし、前々から食べたかった特製山菜蕎麦や、新鮮な山菜もたらふくいただいたし、最後に予定外の仙台牛タンの宴のおまけも付いて、今年も実に楽しい連休の山スキーだった。体力が続く限り、今後ともこの趣味は続けたい。しかし仲間がいなければ山に行く訳には行かない。同行してくれた3名の隊員には心から感謝する。
 ◇費用メモ◇ 交通費:\27140、宿:\19500、宅配便:\2740、飲食:≒\19130。

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