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R大ユースホステル同好会山小舎から武尊を目指すが・・・


日程:1977.4.9(土)〜11(月)
参加者:NABE、K山・I田(大学院生)、少女A
コース:上野→水上→(taxi)→青木沢→RYH山小舎(泊)→武尊の途中まで往復(泊)→武尊橋→(bus)→水上→飯田橋→R大

1977.4.9(土)雨→雪
 小生が顧問をしているR大ユースホステル同好会(ぜんぜんYHなんか利用せず、小生がR大着任早々に顧問になった頃はまるで山岳部かワンゲル状態)は、同好会で専用の山小舎を持っている。これを利用して上州武尊に登らない手は無い。既に雪の頃に来たことはあるが、小屋での自炊生活自体が楽しく、雪下ろしでエネルギーを消耗し、またひどく飲みすぎて二日酔、肝心のシール登高で武尊を極める段階には至らなかった。だから今回リベンジ。8日から行く予定だったが、国鉄ストのため1日遅らせた。
 9日は東京は雨だが、山は晴。07:17佐渡1号に間に合ったが、もう一人来るはずだったK生君は寝坊で参加断念。水上で食糧12000円を購入、タクシーで青木沢集落の、鍵を預けてあるHさん宅まで入る。ここから1時間余りの登高で山小舎に着く。降ったばかりで新雪5cm、全山真っ白だが実はその下に残雪は少なく、枯れ草の上にじかに新雪が乗っている状態だから、シールで登った跡は草や石が露出し、とても下りにスキーが使える状況ではない。それでも夕方、小屋の周りの僅かな雪面でK山君にジャンプターンを教える。少女Aは慣れぬシールに苦労して、「よいしょっ、よいしょっ」と小声で気合を入れながら登っていたが、やはりバテ気味。
 なぜ少女Aというかというと、彼女が研究室のスキー合宿に来た時に着ていたヤッケの背中に、紺地に大きく赤でAの字が書いてあったから(そのヤッケはスキー場のストーブで溶かしてしまったので自分で直したもの)。誰かの友達ということで参加した3人娘だったので最初は名前が分からず、背中のAだから少女A、ついでにあとの2人には少女B・少女Cと仮に命名した。少女Aはとても性格の良い女性で、穴が明いたヤッケを自分で直すような人物。そのころI田君と付き合ってたかいなかったかは知らないが、とにかく感心なことに山スキーがしてみたいと言うから連れてきた、という訳。
 夜10時過ぎてから、ほんの冗談でイグルーを作り始めるのだが、ついつい填っちゃうんですね。小屋の前で雪を四角く切出して積み上げるが、なかなか上をすぼめた形にまで行かなず、2時間かかって、もう手近な雪と気力が無くなってきた。入口のアーチだけでも作ろうと、人間2人の肩を「型枠」にして何とかアーチを作った。こんなことをして遊んでるから、頂上まで行けないんだ。

1977.4.10(日)晴
 高曇りだったが、晴れてきた。ぐずぐずしていて、結局10時過ぎにやっと小屋を出た。こんな時間に出たんじゃもう頂上は無理だろう。宝大樹山(武尊の主稜線から出た宝大樹尾根の先端にある小山)方面へ戻り気味に登って、尾根の稜線に出る。シールでジグザグに登高する。なかなかペースが上がらず、というより距離が長くて、主稜線には結局行きつかなかった。少女Aは脚の付け根が痛いと言い出す。たしか、踵の上がらない締具で来ていた筈(あるいは小生がY先生からジルブレッタ付きのスキーを借りていたかもしれない)。
 主稜線はまだ先だが、疲れたし、どう頑張っても今日中に山頂往復は無理。それ以上の登高を諦めて、またの楽しみに取っておこうと言って引き返す。滑降を始めたら、それこそあっと言う間に小屋迄戻ってしまった。昨日ジャンプターンを教えたばかりのK山君も、濃密な薮の中を上手に滑って来る。しかし薮が濃くてあまりスキー的な山じゃないね、この尾根は。その後秋に来てやっと山頂を究めたが、その時も尾根の道は廃道に近い状態で、ナタで払いながら苦労して登った。その後この尾根は、尾根の両側にゲレンデがまたがる形の宝大樹スキー場になってしまった。
 夕方、半分出来たイグルー(というより風除け囲い)の中でビールを飲んでいたら、アーチが自然崩壊した。夕方の谷川岳方面の眺めが最高。小屋に戻ってすき焼。

1977.4.11(月)快晴
 すっごい青空。本来の予定から1日送れていて、大学で会議があるから、早起きして小生は一足先に帰る。一昨日降った雪はもう融けて、スキーはもう全く使えないから、担いで降りる。しかし、あまりに天気が良く、長閑で静かで、1人だけで、こんな幸せなハイキングをしていて良いんだろうかしらと、肩のスキーの重みも忘れるほどだった。急ぎ足で40分(実は途中5分雉子打ち)で武尊橋に着き、08:35のバスを待つ。09:20水上着、09:56のとき2号(最速・ノンストップ)で11:48上野着、そのまま大学へ直行、入学式はさぼったが教室会議には遅刻で山の恰好のままで出たら、演出効果満点、そんなに一所懸命で帰って来たのかと労われた。

●交通費
 水上→都区内:運賃1300円、急行券(200km)1000円
●食糧
  9日 昼:駅弁、夕:カレー飯、夜:干物・サラミ+酒  10日 朝:飯・味噌汁、昼:サンドイッチ+紅茶、夜:すき焼、干物・サラミ+酒  11日 朝:ラーメン