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1996年5月連休・金山沢大滑降


日時:2001.5.3(木)〜5.4(金) 参加者:NABE、N村、N取、M志

1996.5.3(金)晴
 朝早く新宿へ。06:15頃に着いたが、もう長蛇の列。06:00から並んだN取+M志君のおかげで座れたが、超満員。途中ではもう乗れない。しかし甲府を過ぎたら客が降りはじめ、松本に着く頃は100%程度の混みよう。
 松本からは3両の大糸線列車に立って乗る。スキーをドア近くの吊革バーに載せるのは以前からやっている方法。N取隊員は、五竜遠見へ行くドイツ人カップル(の女性の方)と喋っている。途中から座れた。
 白馬大池駅前にはタクシーがいない。タクシーを予約しておいたのは正解だった。栂池スキー場へ着くと、なんと、こんな時期に雪が下まである。やはりボーダーが多い。天気が良くて暑いほどで、ボーダーもTシャツで滑ってる。
 ゴンドラ近くの、感じの悪い食堂で辛口ラーメン。ビールが山の上と同じ値段(400円)で、もったいないからやめたら、水が旨かった。
 ゴンドラ17分で上がり、さらに右手のリフト1本に乗るが、荷物を背負っていると半ケツ状態でずり落ちそうで怖い。少し滑ってからツボ足で歩き出す。登山客もけっこういる。シールで登ってる人もいる。
 ヘリスキーだろうか、空荷のスキーヤーがどんどん降りてくる。ヘリコプターに乗れば乗鞍まで数分で登れるんだから、少々高価でも価値はあろう。2機が引っ切り無しに飛び、爆音がうるさい。それも夕方4時前には止んだ。
 成城小屋を栂池山荘と勘違いして、ちょっと右手の丘に登り過ぎ。ヒュッテまでちょっと滑った。小屋にはひとけが無いが、行って見たらちゃんと人がいた。受付は素人臭く感じがよい。宿代は2食付き\8000+弁当1100で9373円。
 その後、行けるところまでちょっと滑りに行く。正面の段の上まで1時間ほど登ったところで、やや物足りないが、次の目標がないので明日にそなえてここで終り。滑ったらものの6〜7分。
 泊り客は25人で、中〜高齢者主体、男女半々。相部屋にならずに済んだ。
 食堂でビール飲んでたら、17:00に食事準備で追い出される。夕食は18:00〜。ビールと酒(大雪渓ワンカップ)を飲む。カツカレー+キャベツ+オレンジ、飯・カレーはお代わり自由。カレーの大鍋にレードルが水没しそうになって慌てた。
 夜は暇だから、部屋でN村君持参の神亀純米吟醸をひと嘗めし、20:30頃寝た。洗面所の水は冷たく、日焼け止めを落とすべく顔を洗うと、顔面が痺れてくる。

1996.5.4(土)晴→曇
 5時に目覚ましを掛けたが、15分ごろやっと蒲団から出た。外を見ると薄曇りだが好天。スリッパを履いたまま外へ出てみる。今日登る小蓮華が遠い。風なし、暖か、見通し良好。
 6時に朝食。水筒のお茶は卓上のポット(無料)だけで何とか足らせた。今日はそんなに暑くないから大丈夫だろう。トイレは男子用大1+小4。
 06:45栂池ヒュッテを出発。ちょっとスケーティングしてみたが、すぐに諦めてスキーを引いて歩く。雑誌の記事では南股の源流部まで沢底を行くとされているが、知らず知らずの内に右手の斜面に登っていて、以後ずっと右片斜面登高で順調に高度を稼いだ。07:48頃、南股の源流部を横切った次の沢を直登し、再び片斜面登高。乗鞍岳が既に低く見える。そろそろヘリコプターが飛び始める時間だが、乗鞍までヘリを使えば、この大滑降コースは東京から日帰りも可能だろう。
 稜線を行き交う縦走者の姿は多いが、栂池ヒュッテからこっちへ登ってくる人はいない。やがて広大な斜面の上部へ。滑った跡は1人分だけ。だんだん急斜面になり、雪が柔らかくなって、かなり潜る。太ももまで潜って、坪足登高も限界かと思った頃、すぐ右手の意外な近さに稜線があった。登山者が「もうじきだよ」と声を掛けてくる。
 10:47に稜線の2612m小ピークへ這い上がる。しかし、小蓮華はまだかなり先。多数の登山者に会う。外人登山客が愛想よく「コニチワ」と声を掛けて来る。この沢を滑るんですと言うと「うらやましいですね」。しかしスキーを引いていると邪魔にされることもある。わざとらしく止まってしまって、聞こえよがしに「危ない」とか呟いて、それでいて道を開けてくれようともしない女性パーティーに苛々させられる。スキーはAの字に担ぐものだという固定観念からは、紐で引くのは野蛮な行為に見えたのだろうか。休み休み登って、頂上かと思うとまだ先があること数回、やっと11:42に小蓮華山2769mの頂上に着いた。因みに白馬岳が「大蓮華」。ここからは白馬三山が正面に大きく、素晴らしい眺め。遠くに槍ヶ岳も見える。以前滑った雪倉岳の大斜面や日本海も見える。明日滑る予定(だった)の風吹尾根コースにも雪はたっぷりある。なお、白馬沢(白馬大雪渓の左岸のもう一本の枝沢)も、今の雪の状態なら十分に滑降可能のようであった。
 頂上で早速弁当を食べるが、風が出てきて、小雪もぱらついてきて、ちょっと寒い。
 12:10スキーを履いて出発。他にスキーをしている者はいない。登山道沿いにほんのひと滑りでコル状の地点2600mに着く。ここからが大滑降。登りの時には1人分のシュプールしか見なかったが、下る時には既に数人分あった。小蓮華山までにスキーヤーには擦れ違わなかったから、乗鞍から来てそのまま下ったのだろう。しかしこの大斜面、この連休でこれだけの人数しか滑っていないなんて、もったいない。
 2301mの坊主状の小山をやや左手に見る角度で、右手の大斜面にそのまま突っ込む。35度ぐらいの広大な斜面で、これは白馬駅あたりからよく見える真っ白な壁。雪は適度に腐っているから、滑りやすく、危険は全く感じない。ここにはシュプールは全く無い。思いっきり大きく弧を描いて大回りする。止まる気にならずどこまでも滑り続ける。しかし一気に滑ってしまってはさすがにもったいないので、一旦止まって写真。斜度が少し緩くなって、自分のシュプールがよく見える。ここで少し右へ斜滑降して、1800mの平地を左手に見て、再び急斜面をぐんぐん滑り降りる。喉状の沢へ入ったところで、12:35〜45一休み。稜線付近では雷鳥の姿を見たが、このへんでは鴬の鳴声が聞こえる。その他は全くの静寂。すっと下方にあった小日向山が、既に正面に見える。
 あとひと滑りで、と言ってもまだ標高差が450mぐらいあるのだが、デブリを何とかかわしながら、白馬大雪渓(北股入)出会へ。砂防ダムがあるから、さっさと右岸へ渡る。ここのごく僅かな登り返しが辛い。長走沢をいつ渡ったか気付かないまま、手押し滑走で登山道(林道)を滑る。相当な人数が登った様子。猿倉荘の赤い屋根を見下ろすあたりで林道から外れて、猿倉荘の裏手から広場へ滑り降りて、13:27着。標高差1539mの大滑降を無事終えた。
 道路がまだ通行止めで、バスは猿倉までは来ない。さらにスキーが使えないかと思ったが、道路脇の石垣の上の雪がつながっているものの、高い石垣で下がアスファルトだから、怖くて滑れない。靴を履き替え、スキーをザックに付けて担ぐ。13:55出発、あとは車道をひたすら歩く。約1時間で二俣(小日向の湯)へ。通行止めゲートの手前まで車が数十台止まっている。みんな温泉が目当てらしい。野天風呂に裸の男たちが芋洗い状態だ。込んでいるし、こういう温泉にドライブで入りに来ている人種とはどうも波長が合わないから、ここでの入浴はパス。
 本来の予定では再び栂池に戻って、明日は天狗原から木地屋まで下る予定であったが、登りでかなり疲れたし、車道歩きでも疲れたし、明日は天候が崩れる見込だし、何よりも今日の大滑降に大満足したし、今日なら列車も空いてるだろうから、栂池の宿はキャンセルして、今日帰ってしまうことにした。電話したら、キャンセル料2000円/人だけで済んだ。
 タクシーを呼んで白馬駅へ。道路はまだ北へ向かうスキーを積んだ関東地方ナンバーの車で込んでる。裏道から回って15:40頃駅へ。15:58のあさま68号(千葉行き)に間に合うから、急いで飲物を買って乗る。列車は南小谷から殆ど空っぽで来た。車内販売に何と「樽太郎」とかいう生ビールがある。通るたびに注文して冷えた美味しい生ビールを飲む。いくらでも入る。いつの間にか眠ってしまったようだ。20時過ぎに新宿着。
 金山沢は、正真正銘の「大滑降」。山スキーファンには絶対にお勧めのコースである。

会 計
交通費 JR7420+7420 14,840
taxi・リフト500+1560+240 2,300
宿泊費 栂池ヒュッテ泊 9,373
栂池宿キャンセル料 2,100
飲食費 980+500+900+800+2000 5,180
不明(taxi?/飲食?)残金 835
合計 34,628
他に オレンジカード 5,000