夜の9時。ようやく太陽が眠りにつき、食器のぶつかる音やスープの匂いが漂ってくる。 賑やかな晩餐の時が始まった。 部屋でうとうとしてしまったらしい。だるい体を持ち上げて食事をとりに出た。 中華料理屋の野菜スープが素朴で温かくておいしい。 通りに開けた席で少しのワインとやさしいスープでしみじみしていると、 夕暮れの風が吹きぬけた。 すると、突然、懐かしいパリが私の中に入ってきたのだ。