Trip For D.P.R. KOREA 
その2 (その1へ戻る

平壌
首都・平壌。人口300万人と言われる共和国最大の都市。

整然とした平壌市内。高層建築も目立つ。色遣いは地味。社会主義国家特有の計画的な都市だ。路も街も舗装され他の都市とは明らかに違う。


キノコマークの商店。何の商店だ? 朝なのでオープン前。右は昼間の市内。市民は小ぎれいな感じ。


道路は意外と車が走っている。二階建てバスは香港・マカオからの輸入? 日本では禁止のトラック荷台相乗りも普通に見れた。


公共交通機関(トロリーバスや市電)も発達。どこに人が吸い込まれていくだろう?と思うくらい混雑している。


タクシーも走っている。流しで拾うことはできるのだろうか? (東京に比べれば圧倒的に数は少ない)


平壌名物の交通整理の婦警。ユニフォームが秀逸! そもそも交通量が少ないので信号機も少ない。かなりの確率で婦警が立っている。
もちろん、男性警官もいる。右の写真はたまたま見つけた違反切符(?)を切られる人民の図


主体思想塔。170メートル。お父さん生誕70周年を記念して建てられたとか。1000円でエレベータに乗り頂上へ。さすがに眺めはいい。


左は「党創建記念塔」1995年建立。カマとペンとハンマーが、農民、知識人、労働者、を表している。みんなでガンバローと。
右側は祖国統一三大憲章記念塔。2001年の南北首脳会談時に金大中氏を出迎えたとか。


凱旋門! 本家より10メートル高い60メートル。夜もきれいですな。ほんとにモニュメント大好きな共和国。


プエブロ号。1968年に共和国近海で拿捕されたアメリカ海軍の調査船。詳細はwikiで。
船内では事件概要のDVD(日本語版)を鑑賞。「アメリカの欺瞞が全世界に暴かれた瞬間でした!」など共和国史観の内容にニヤリ



万景台(マンギョンデ)の金日成主席の生家。共和国人民なら一度は訪問する。
右写真のひしゃげた壺が有名な、極貧時代のエピソード。当時は貧しく、このような粗末な壺しか買えなかったそうだ。しかし、「同じ味の味噌をつくるなら壺の形は関係ないではないか」という名言を残したそうな。本当にこんな壺が売り物だったのだろうか…


当時の家族との写真。100年前の貧家にこれだけの写真が残されるとは…。右写真の主席と祖母の再開シーンのカメラマンは誰?


金日成広場と人民大学習堂。世界で17番目に広い広場だそうです。上位16位の広場は気になる。天安門広場…後は?


万景台学生少年宮殿にて。選抜された少年少女のショーが見れます。放課後の課外活動だそうですが、お金とれるよ。すげー歌唱力。
歌唱力はこちらのYOU TUBEで → http://www.youtube.com/watch?v=ehiAIhBExRQ


左が柳京ホテル。1987年に起工、2012年のお父さん生誕100年に合わせて完成予定。105階建てで上部は回転レストラン。
右の祖国解放戦争勝利記念塔からが撮影スポットになっています。


市内の肖像画(将軍様、お父さん、諸々)



市内には様々なスローガン、肖像画があふれています。朝鮮語が読めれば面白かっただろうな。
※訳してもらいました。左は「新年社説の精神を貫徹せよ・・・」みたいな内容だそうです。



平壌地下鉄〜復興駅から凱旋駅まで

地下鉄復興駅。薄暗さに荘厳さを感じる駅舎。地下鉄の本数も人の出入りも多いです。やはりここにもお父さんを湛える壁画が。


車内にはやはり肖像画が。地下鉄は5駅乗せてもらい、凱旋駅で下車です。(凱旋門の目の前の駅です)
深い深い地下200メートルのホームまでのエスカレーター動画 →http://www.youtube.com/watch?v=wX4kgHVtH-8
乗車・車内の様子はこちらの動画で →http://www.youtube.com/watch?v=Ar4aiy1_PtQ

凱旋青年公園 〜遊園地
将軍様直々に指揮を執り、2010年に完成した遊園地。電力不足、もとい節電中の共和国とは思えない明るさです。

凱旋門前の凱旋青年公園。アトラクションが8基ほどの最新遊園地。25時まで営業だそうです。入場制限するほどの大盛況。


子供よりも大人の数のほうが多い。若者というより中年…。どれもこれも絶叫系の乗り物ばかりでしたよ。どの国から輸入したんだろう?
http://www.youtube.com/watch?v=5PKAhulEOEs




ゲームセンターー。主に日本製の中古ゲームが多い。ハングオンもどきとか。
UFOキャッチャーありましたよ!このぬいぐるみの少なさは…。それでも人形が入ったほうらしい


食事

開城で食べた宮廷料理。チャングムの誓いの世界。右はサムゲタン。3000円です。たっぷり3人前はあるな。高麗人参入り。


鍋料理の神仙炉。高麗ホテルのレストランにて。


高麗ホテルの朝食バイキング。健康的ですね…


平壌冷麺。腰が強すぎることもなく食べやすい。右は平壌ビール。正直、大同江ビールのほうが何倍も美味い。


平壌空港

平壌空港前にて。左が旧ターミナルビル。右はレストラン&ティーショップ。プレハブ…



上左が新ターミナル。上右は管制塔です。出国手続きはすごく簡単。荷物チェックなし。免税店もあります。一応…


高麗虚空のチケット。係員に見せて搭乗します。それにしても係員はどこにいっても美人だらけ。
http://www.youtube.com/watch?v=yPBvI86m7Ek


平壌空港の様子。首都空港だけあり、高麗航空のオールスターがラインナップ。(日曜日はフライトがないので全機が空港で休んでいます)


本日搭乗はロシア製のTu-204(でも、エンジンはロールスロイス)。共和国が2008年に導入した最新鋭機(でも導入は2機だけ)。揺れも少なく快適なフライトだったが…。本音をいえばEU圏内乗り入れ禁止の旧式ロシア旅客機に乗りたかった…。IL-62とかTu-154とか…。
キャビンアテンダントは真っ赤な制服。ヴァージンアトランティックやオーストリア航空の制服のよう。なかなか格好良かったです。
離陸シーン→ http://www.youtube.com/watch?v=W6prGOqJl7A



最後に

共和国の旅、楽しめたでしょうか? 日本では核問題、脱北者のニュース、電力不足、飢饉の報道など暗い話題ばかり。ときどき、将軍様がいじられて面白く取り上げられるばかりです。自分もそれを楽しんでいる一人でしたが、行かないとそれも実感できないでしょう。
共和国は、公務員だけではなく、すれ違う市民は大人も子供も左胸に主席の肖像画バッチをつけています。それは統制された国の一面を表すのか? 確かにそうでしょう。しかし、国中が悲観に暮れて暗いということはない。むしろ、みんな親切で明るく笑顔ばかりが印象に残っています。「演技」という人もいるけど、決してそればかりではないでしょう。そう、宗教のような、将軍様を崇める宗教国家なのだ。そう思うと、納得できることも多いのではないでしょうか。貴重な体験でした。(おしまい)