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「第9回村上弘教授を囲む会」のご報告

  行政学ゼミ同窓会「村上弘教授を囲む会」も、1999年の第1回から数えること今年で9回目を迎えました。今年の会場は昨年新しく開設された、京都のまちなかにある朱雀キャンパス。卒業生、現役生そして村上先生のあわせて25名の参加者が秋の京都に集い、楽しい時間を過ごしました。その一部始終をここにご報告します。

 <第1部>14:30〜17:45  立命館大学朱雀キャンパス(1F 多目的室1)

・拡大役員会

 14時の受付開始を待たず、続々と参加者が現れ、早くもあちこちで旧交を温めあう様子がみられる同窓会会場。定刻14時30分に開会し、まずはこれまで2年間の活動を振り返り、今後2年間の役員を決める「拡大役員会」を行いました。


同窓会役員新体制(2007年11月から2年間)

 会 長  荒木浩剛(97卒)
 副会長  名屋信宏(96卒)、武内真一郎(97卒)
 
役 員  安江健太郎(01卒)、松谷希(01卒)
      
小谷将司(04卒)、高橋利宜(04卒)
 
会計監査 田中 剛(04卒)
 事務局長 武内真一郎(97卒)
 

  これまで2期4年にわたり会長として本会を引っ張ってくださった、行政学ゼミの初代卒業生 大場博美さん(88卒)のあとを引き継ぎ、今期新たに会長に就任した荒木浩剛さん(97卒)。「積み重ねてきた活動を継続・発展させるよう頑張りたい」との挨拶があり、会場全体の拍手をもって新体制が承認されました。

 

    ・ワークショップ

 続いて、すっかりゼミ同窓会のメイン企画として定着した「ワークショップ」。今回は、安江健太郎さん(01卒)をコーディネーター役として、職場環境を改善する制度・仕組みを考える「職場改善コンテスト」に、グループ対抗で取り組みました。近年、人事考課や目標管理の厳格化が企業・官庁問わず進んでいる中、職場の人間関係や仕事の進め方にも変化が生じているという認識のもと、「担当者任せで、同僚の仕事に関心がない」縦割り・個人主義的な状況をどのように打破するかという課題を設定。“イントラネットを活用した情報発信・情報共有”“職場を創造的ワークショップに”あるいは“職場をかっこよくし、一人ひとりが強く美しい組織に”など、各グループが考えた解決策をプレゼンテーションし、その実現性や独創性を競いました。村上先生からも「社員の自発性を引き出すには?」などと質問が出されるなど、さらに議論が白熱し、民間・官庁・議会そした大学それぞれの職場環境や上司−部下関係、会社・組織・個人目標の明確化と他部署との連携の重要性、さらにはお酒の場など職場外コミュニケーションの効用に至るまで、非常に興味深い議論が展開されました。

 本会では、毎年テーマを決めてワークショップを行っていますが、「自分の意見を発表、立場を超えて議論し、他人の考えに触れる」ことで、いつも新鮮な気付きや学びがありますが、何より卒業生と現役生が同じテーブルを囲み議論し、一緒に作業をすることで自然とコミュニケーションが図れ、交流が深まることに意義があると感じています。

 

・行政学ミニ講座

 第1部の締めくくりは、村上先生による行政学ミニ講座。2年ぶりの今回、テーマは「日本の都市政策の発展と課題」。2003年にはドイツ・スイスと日本との都市政策の比較を本にまとめられたり、最近は京都市や神戸市 の都市政策を分析されたりと、意欲的に都市政策分野の研究に取り組まれている村上先生ですが、今回は、関西大学法学研究所での発表を基に、公共施設整備やアメニティ対策など4つの目的・分野における日本の都市政策の特徴を、規制緩和や住民参加などのキーワードにより解説してくださいました。持論であるLRTやトランジットモールの導入について、この秋、京都の都心部でトランジットモールの社会実験が行われたこと、神戸や門司など中心市街地に残ったレトロ建築が集客の要素につながっていることなど、最新のトピックを交えた講義に、参加者も学生時代を思い出しながら聞き入っていました。とりわけ「20〜30年のスパンで都市政策を俯瞰するとその変遷や特徴がよくわかる」という先生の言葉は、ともすれば日々、目の前の仕事に追われている(!?)社会人参加者にはとても印象に残りました。

 

<第2部>18:00〜21:00  京野菜ダイニングTawawa(朱雀キャンパス7階)

・懇親会

 夕方からは7階のレストランに会場を移し、懇親会を開催。冒頭、川口清史立命館総長や山中諄校友会会長らから頂戴した祝電を披露し、改めて荒木 新会長の就任挨拶を受けた後、星野和彦さん(90卒)のご発声により乾杯。新鮮な野菜をふんだんに使った料理に舌鼓をうちながら、アルコールも入って場の雰囲気は盛り上がり、あちらこちらで会話の花が咲きました。村上先生もワイン片手に卒業生の近況報告などに耳を傾けておられました。

 途中、現役生から社会人への質問コーナーでは、本格的な就職活動を目前に控えた現役3回生から「入社前と入社後のギャップは?」「今、求められている人材とは?」「学生のうちにやっておくべきことは?」などという質問に対し、卒業生が学生時代の実体験や社会人経験に基づいたアドバイスを行い、熱心にメモを取る現役ゼミ生の姿が見受けられました。その後も、席を移動して近況を報告しあったり、社会人にさらにアドバイスを求め名刺を受け取る現役生など、地域や業種、世代を超えた交流が展開されました。

 気がつけば予定時刻を1時間以上も過ぎた21時になったところで、「健康に気をつけて、第10回となる来年も元気に集まりましょう」という名屋副会長による中締め挨拶、続いて山地謙一郎さん(92卒)による万歳三唱で、長時間にわたった同窓会を締めくくりました。

 

                     

・第3部(番外編)

 懇親会終了後、村上先生の「このあと、コーヒーでも飲みに行きませんか?」のお言葉で、15名近くが二条駅前のカフェに集合。日本の政党・政治情勢、地球温暖化など環境問題、さらに夫婦共働きに端を発した男女共同参画問題に至るまで、村上先生を中心に話は尽きず、結局、第1部の開始から8時間経った22時30分にお開きとなりました。

 

出席者からの感想

出席した現役ゼミ生3名、卒業生2名から感想を頂戴しました!

■「第9回村上弘教授を囲む会」に参加して  2007年度4回生 水 野  岳

今回初めて「村上弘教授を囲む会」に参加させていただきましたが、非常に有意義な会で、面白かったと思います。実は、会場に行く前は非常に不安でした。年齢も離れていて、しかも、初めてお会いする方がほとんどという状況で、果たして会話が出来るのか、話題についていけるのか、という不安がありました。

 しかし、実際会場に行ってみると、みなさん気さくな方ばかりで、特に緊張することもなく、普通に会話に参加出来ました話題も来年から社会人になる私にとって、勉強になりました。

会のプログラムも、ワークショップや村上先生の行政学ミニ講座など、内容も盛りだくさんで、社会人の方と学生が一緒に楽しめるよう工夫されています。学生のうちから、様々な職種や年齢の社会人の方々と知り合う機会は、そう多くはないと思います。この会に参加すれば、他では聞きづらい社会人の本音や、苦労話なども聞くことができ、貴重な経験になるのではないでしょうか。

 私も来年以降も是非参加したいと思っていますし、後輩の現役生のみなさんにも是非参加していただきたいと思います。


■第9回村上弘教授を囲む会に参加して    2007年度4回生 福山 亮介 

今回、村上ゼミ同窓会に参加させていただき、ゼミ卒業生である社会人の方々と一緒にワークショップを行うことができたということは、貴重な経験だったと思います。

ワークショップの内容は、一つの課題について、グループ全体で課題の解決法を提案するというものでしたが、課題について話し合う中で、実際に働いている人が、どんなことを考えながら仕事をしているのかということを知ることができ、来年から自分が社会人として働いていくという状況のなかで、参考になりました。

 ワークショップの最中は、堅苦しい会話ばかりするのでもなく、おもしろい話をたくさん聞かせてくれたので、とても楽しめました。その中で、自分がまだまだ未熟だと実感することもありました。それは、社会人の方々は、やはり話すのが上手だということです。

自己紹介一つとっても、内容は簡潔でありながら、人を笑わせ、自分の話に人をひきつけることが本当に上手だと感じました。

 大学を卒業してからも、ゼミが同じということで、年に一度集まり、ずっと交流を続けていくことができるということは、とても魅力に感じます。

 特に、行政学ゼミということで、地方自治体に勤めておられる方が多いので、卒業してからも、その地方それぞれの特徴や課題等の情報交換ができるということは、仕事にも役立つことだと思います。今後は、民間の方ももっと参加してくださるようになれば、さらに情報交換が活発になり、有意義な時間になるのではないかと思います。

 また、就職活動を間近に控えた三回生にとっては、就職活動についてわからないことを聞いたり、働くということについて具体的にイメージしたりできるとてもいい機会になると思います。


■「第9回村上弘教授を囲む会」に参加して   2007年度3回生 野 添 亜也子

  私は現役3回生ですが、最初は他の現役生の参加が少なかったことから、正直あまり乗り気ではなかったのですが、武内さんからお誘いを頂き、「この会は先輩方と交流するいい機会だ」と思い参加することにしました。

 私は2部からの参加だったのですが、とても楽しい雰囲気ですぐになじむ事が出来たような気がします。予想以上に参加人数も多く、武内さんのテキパキとした進行の下、この会は進んでいきました。自己紹介をはじめ、現役生の質問に答えていただいたり、名刺をいただいたり、ゆっくりと食事をする時間も無い程、充実した時間を過ごしました。私が公務員志望ということから、席も公務員の方々の近くにしていただき、そのお心遣いには感謝の気持ちでいっぱいです。

私が質問を明確に用意していなかったこともあり、この会により具体的に何かを得た、というのはありませんでしたが、自分を見つめなおす良いきっかけになったと思います。今までは公務員、と一方的に決めつけていた部分もありましたが、民間にも興味を持つようになりましたし、いかに自分が勉強不足であるか、また今の間に何をすべきかなど意識的な部分ではありますが、感じ取ることが出来ました。

そして一番の収穫だったことは、普段では話せない、他世代の方とゆっくり話すことが出来たことです。やはり、社会に出て働いておられるので知識量が全く違い、内容は難しかったですが、授業よりおもしろく社会・政治について学ぶことが出来ました。またこのような会があれば、ぜひ参加したいと思います。


●第9回「村上弘教授を囲む会」に参加して    田中 剛(2004年卒)

 先日はすばらしい同窓会に参加させて頂き、ありがとうございました。私は少し遅れての参加となってしまったのですが、幸い村上先生の登場までに間に合う事が出来、先生の話も無事にお聞きすることができたので、ご勘弁頂きたいと思います。

 今回も久しぶりにお会いした先輩方や、新しく同窓会に参加された方と一緒になって、第一部のワークショップから第二部の懇親会まで、非常に楽しい時間を過ごさせて頂きました。

「村上弘教授を囲む会」が毎回楽しい理由の一つは、第一部のワークショップだと思います。いくら同窓生とはいえ、年齢も職業もバラバラで初対面では、なかなか会話も難しいものです。初参加の時などは、誰と何の話をしていいかもわからないものでした。しかし、小班に分かれて設定された課題を議論することで、自然とコミュニケーションをとれるようになります。もちろん、議論といっても堅苦しいものではなく、笑いを織り交ぜた気さくなものですので、第一部が終わる頃には同窓生の輪の中にとけ込めるようになっていました。知り合いが増えて行くにつれて、毎年参加するのが楽しくなるように思います。

もう一つが、村上先生のミニ行政学講座です。就職すると日々の業務に忙殺されてしまい、アカデミックな話を聞いたりする機会が少なくなってしまいがちですが、村上先生のお話は最新の研究事例などが含まれていて刺激が多く、また勉強しようという気持ちにさせてくれます。

  こうして、第一部で交流を深め、先生の話に刺激を受けることで、第二部の懇親会では様々な話が飛び出し、貴重な交流の機会になっているのだと感じます。お酒を酌み交わしながらの楽しい時間なので、あっという間に終了時間が来てしまうのがいつも残念なのですが。今回もいろいろな話題で盛り上がり、大変楽しい時間を過ごさせていただきました。

 ところで、村上先生が気にかけておられたのが、2000年度以後の卒業生の参加が少ないことです。初めてだとなかなか参加しづらいかもしれませんが、とても楽しくて有意義な同窓会だと思います。私は来年度以降もできるだけ参加しようと思っていますので、今回参加できなかった方も、是非一度参加してみてください。


 

第9回「村上弘教授を囲む会」に参加して    藤河 恵美(1999年卒)

 

今年も「村上弘教授を囲む会」に参加させていただきました。今年で9回目を迎えたそうですが、私はたぶん第2回目あたりから参加しているように思います。しみじみと月日の流れの早さを感じています(年をとったなあ・・・と)。

 今年の会場は初めて行く朱雀キャンパスということで、方向音痴な私は開始時間ぎりぎりに滑り込むことになってしまいました。ただ、駅を出ると「たぶんアレだろうな」とすぐに分かる立派な建物だったのが救いでした。そうでなければ、「私、今どこにいるんでしょう?」という情けない電話をかける羽目になっていたことでしょう。

 第一部のメイン企画であるワークショップでは、グループ対抗の『職場改善コンテスト』に取り組みました。とっても人見知りな私の性格を見越してか、毎年の絶妙なグループ分けには感謝・感心しています。さて、ワークショップのほうですが、私の所属する職場も多くの問題を抱えていますが、他の職場にも自分のところと共通する課題があるものなんだなあ、というのが率直な感想でした。上司―部下の関係、情報伝達・共有の問題、評価の問題、人材育成、などなど・・・。設定された改善すべき課題が自分の職場の問題と重なっていたため、他の職場ではどのようにしているのか、思わず(ワークショップということを忘れて)真面目に質問したり、真剣に考えたりしてしまいました。ワークショップの後は自己紹介・近況報告を経て、村上先生による行政学ミニ講座が開講されました。日頃触れることのない学術的な講義は、懐かしくもあり新鮮でもあります。何年か前の同窓会の帰りに購入しただけになっている村上先生の著書『日本の地方自治と都市政策―ドイツ・スイスとの比較』を今度こそ読んでみようかな〜、とこのときは思うんですよね・・・(村上先生、すみません。読み始めて数十ページで挫折したままになっています)。

 第二部の懇親会では、京野菜を使った料理をいただきながら、会話に花を咲かせた・・・はず。うーん、もしかしたら食べてる時間のほうが多かったかも・・・。途中で、現役生から社会人への質問コーナーというのがあったんですが、思わず私も聞き入ってしまいました。私も参考にさせていただきます。そういえば、今年はほとんど村上先生とお話ししていなかったことに気づきました(第三部まで参加したのに・・・)。えーと、来年は何かネタを見つけてTRYしたいと思います。

 私は毎年、この同窓会に参加するのをとても楽しみにしています。社会人になって関西を離れてしまうと、こうした機会でもなければ、京都まで足をのばすことはなかなかありません。何より、懐かしい自分の同期に会えますし、人見知りではありますが、個性豊かな先輩方や後輩の皆さん、そして村上先生のお話を聞くのは楽しいですし、刺激や励みになります。毎回「私もまた頑張ろう」という元気をもらっています。

 実は、現役生の頃はこの同窓会に参加するのにあまり乗り気ではありませんでした。【初対面の社会人の集団】に参加するのが、不安でしかたなかったのを覚えています(敷居が高いというか、何を話せばいいのかわからないというか・・・)。今となっては「もったいないことしたかな〜」と思っています。もし、かつての私のような現役生の方がいたら、思い切って参加してみてください。現役生のときから参加できる同窓会というのもなかなかないと思いますし、懇親会だけでなくワークショップ等の勉強会をやっている同窓会もあまりないと思います。就職活動を始めた、あるいは近々社会に出る皆さんにとって、普段接することの少ない「社会人」といろいろな話ができるチャンスですよ。何か必ず「参加してよかった」と思うことがあると思います。

 最後に、様々な準備をしてくださった事務局の皆さん、本当にありがとうございました。お陰さまで大変有意義な一日になりました。